美と共に

美は、生き様。

― 私がそう言い続ける理由 ―

美は、技術だけでは完成しない。

私はそう考えています。

25年間、美容師として生きてきました。

人生の半分以上を、この仕事に費やしてきました。

多くの顧客様を担当し、

ヘアプロダクトの開発や、有名人の商品の監修にも携わらせていただきました。

それができたのは、

ただ一つ。

美容に、真摯に向き合い続けてきたからだと思っています。

けれど、ある時から違和感を覚えるようになりました。

技術や知識よりも、

SNSでの認知やフォロワー数が評価の基準になっていること。

実際の現場よりも、

画面の中の見え方が優先されていること。

そして、価格を下げ続けることで

“選ばれる理由”を作ろうとしている流れ。

それは、私が向き合ってきた美容とは

少し違っていました。

もちろん、ぱっと見の美しさは目を引きます。

若さも、美の重要な要素のひとつです。

年齢に抗い、

できる限り保ちたいと思うのも自然なことです。

ですが、本当に美しい人とは、

素の部分に美しさがある人だと私は思います。

着飾りすぎないこと。

作り込みすぎないこと。

そして、時間を重ねることで

魅力が増していくこと。

その人がどんな時間を過ごしてきたのか。

美しさは、その積み重ねの中に現れる。

良くも悪くも。

だから私は、

「 美は、生き様 」だと思うのです。

六本木でサロンを構えたのも、

派手さではなく、落ち着きと品のある場所で

本質と向き合いたかったからです。

今の価格でやらせていただいているのも同じ理由です。

価格を下げれば、多くの人に届くかもしれない。

ですがそれでは、

自分が本当に納得できる商品づくりも、

サービスもできない。

良いものを作るには、

覚悟と時間とコストが必要です。

私は、価格競争ではなく、

思想で選ばれるブランドを作りたい。

「あの商品を使ってみたい」

「あのお店でやってほしい」

そう思っていただける存在になりたい。

海外の有名ブランドのように、

名前そのものが価値になるような。

時間と美は、敵か味方か。

正直に言えば、

外見だけで見れば老いは避けられません。

けれど、時間をどう重ねるかで

人の魅力は大きく変わる。

私は、時間を否定するのではなく、

時間と共に美しくなる方法を探し続けたい。

25年間、美容に向き合ってきた今、

ようやくその意味が少しずつ分かってきました。

美は、若さだけではない。

美は、流行でもない。

美は、表面だけでもない。

美は、生き様。

これからも私は、

その軸をぶらさずに、美と向き合い続けます。

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